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JA全農2014年世界卓球団体選手権東京大会
(記事・写真提供/卓球王国)

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中国男子、タイペイを圧倒して決勝進出
2014/05/04

 〈中国 3−0 チャイニーズタイペイ〉
○許シン 7、8、8 陳建安
○馬龍 9、11、8 荘智淵
○張継科 6、−10、3、6 黄聖盛

 中国がチャイニーズタイペイをストレートで下し、決勝進出。大会新記録を更新する7連覇まで、あとひとつとした。
 中国男子チームの劉国梁監督は、許シンをトップに配し、現五輪&世界王者の張継科を3番に下げた。グループリーグでは若手の樊振東や王皓も起用していたが、準々決勝・準決勝はこの「最強トリオ」で勝負。隙のない采配を見せている。

 団体戦での中国選手のプレーは、全速力で飛ばすという感じではない。まずゲームの出足で3−0、あるいは4−1と確実にリードを奪い、中盤はループドライブや台上の細かいプレーで得点を稼ぎ、追い上げられても11−8くらいでキッチリ勝負をつける。そして、少しでも流れが変わりそうな局面があれば、ベンチの劉国梁監督が第1ゲームだろうとすかさずタイムアウト。スコアのマネジメントが万全だ。

 「最強トリオ」の中で好調さが際立つのが左ペンドライブ型の許シン。低くうなりをあげるフォアのパワードライブは、打ち合いで絶対の強さを発揮。陳建安戦の第3ゲーム、10−8のマッチポイントでは、バックストレートへの裏面パワードライブで勝負を決めた。やはり中国の強さは圧倒的だ。

※写真は今大会好調の許シン(左)とトップで許シンに敗れた陳建安

日本が決勝進出をかけ準決勝に挑む 大会7日目見どころ
2014/05/04

残すところ2日となった世界選手権東京大会7日目。今日は男女準決勝が行われる。試合前の選手入場も豪華になり、台もセンターコート1台のみとなった。会場内の照明もセンターコートを照らす以外は全て落とされ、日本国内の卓球の試合では見たことのないような雰囲気の中、試合が行われる。今日の試合スケジュールは下記の通り。

10:00〜 男子準決勝
中国対タイペイ

13:00〜 女子準決勝
中国対シンガポール

16:30〜 男子準決勝
日本対ドイツ

19:30〜 女子準決勝
日本対香港


男子準決勝1試合目は王者・中国と昨日劇的な試合で韓国を下し悲願のメダル獲得を決めたタイペイの対戦。中国は現世界王者の張継科がやや不安定な試合運び。まだまだエンジンがかかりきらない。それに対しこれまで3番出場が多い許シンは絶好調。快足のフットワークからパワードライブを連発している。タイペイも昨日の勢いそのままに爆発力のある荘智淵、陳建安を中心にが中国に挑む。
女子の第1試合も中国が登場。準々決勝では3番朱雨玲が少々手間取ったものの、盤石の試合で北朝鮮を下した。シンガポールは2010年モスクワ大会で敗れた相手だが、当時とはメンバーも変わり、戦力的には中国有利か。

注目の日本男子は16時30分からドイツと対戦。ボル、オフチャロフの2人はここまでの試合を見てもやはり強い。3番で出場してくるであろうフランチスカは確実に取ってなんとかこの2人から残り2本を奪いたい。前回大会で敗れた強敵に、ホーム日本でリベンジだ。

準決勝最後の試合はこちらも注目の日本女子対香港。ベテランの姜華君を中心に李皓晴、呉穎嵐ら勢いのある若手が脇を固める。実力者揃いの香港相手に昨日見せた執念とチームワークで挑む。

大会もいよいよ終盤戦。決勝の切符を手にするのはどのチームか。今日の代々木も熱くなりそうだ。

※写真は会場の日本応援席

石川「最後は自分との戦いでした」
2014/05/04

 昨夜、11時9分に終えた日本対オランダ戦。毎大会、日本がメダルを獲るにはこのような薄氷を踏むような試合がある。
 石川は2敗するわけにはいかなかった。エースの意地だ。5番で絶体絶命のピンチを乗り越えた。「こんなに遅い時間になってしまった。マジでごめんなさい」と記者団にまで謝っていた。もし負けていたら日本のメディアも疲労が10倍になっただろうが、勝てばそれも吹き飛ぶというものだ。「リー・ジャオに負けたのはすごく悔しかったけど、5番で回ってくると思い準備してました。負けたらどうしようというのが頭の中にあったけど、そういうのは全部捨てて、みんながくれた5番の試合なので最後まであきらめないで戦おうと思いました。最後は自分との戦いでした。まずかったのは5番の最終ゲームの1−4。あそこで開き直りました。
 最初の試合ですごく焦ってしまったので、短い時間に気持ちを切り替えて、最後は自分らしい試合をしようと思いました。負けると思って泣きそうになっていて、勝てたことでほっとして泣いてしまいました。会場の応援がなかったら勝てなかった。負けそうなときに応援で助けられました。本当に力になりました」と石川。
 
 敗れたオランダのティミナ監督は興奮を隠せない様子だ。オランダ初のメダル獲得を逃した。「まず最初に言いたいのは、このチームと選手を誇りに思っていること。今日の夜は眠れないわね、話をし続けるかもしれない。リー・ジャオは素晴らしかった。プレッシャーがかかったと思うけど、大事な場面、大事なポイントをしっかりと取っていた」。

 日本から2点奪ったリー・ジャオは冷静になっていた。「日本はここまで完勝していたから今日はナーバスになっているようだった。石川は非常に速い選手だから、自分が速くいきすぎたら難しいからテンポを変えてプレーした」

 そしてラストで敗れたエーラントは顔を紅潮させ、目には涙を浮かべながらも笑顔を見せていた。「5番の前は相手が石川だから勝つチャンスが小さいのはわかっていたし、その小さなチャンスをつかみたいと思っていた。彼女は実際には速い卓球をしてきたし、自分のテンポと違ったけど、私は全力を出し切った。石川がナーバスになっているのはわかったけど、最後は私もナーバスになってしまった」

 壮絶な試合。しかし、今日の夜、日本女子は再び競合、香港と対戦する。31年ぶりの決勝進出をかけて。

※写真は涙の石川(左)とリー・ジャオにやさしく迎えられるエーラント

石垣優香「一球一球に魂がこもっていた」
2014/05/04

 オランダ戦の3番で貴重な勝利を挙げた石垣優香。3月のドイツオープンで1−4で完敗しているリー・ジエに対し、当初は「促進ルールには持ち込まずに戦おう」という作戦だったが、攻撃の調子が上がらず、1ゲーム目中盤から作戦変更。「自分が焦って攻撃してミスが出ることが多いので、ボールの変化をしっかり判断して、落ち着いて戦おうと思いました。一本ずつサービスが変わるので、相手がサービスの時は何が何でもボールに食らいついて、自分が打つ時は強気で、落ち着いていこうと考えながらやっていた」と試合後に語った。ナックルが多いリー・ジエのフォアを避け、バックカットとストップでの返球を狙い打った。

 「今日の試合は、自分の中であんなにガッツポーズをしたのも初めて。本当に一球一球に魂がこもっていたと自分では思います。今日良い試合ができて、明日も試合があるので、これで満足せずに気持ちを引き締めて、また良い試合がしたい」と明日の香港戦を見据える石垣。「香港戦は姜華君がベテランで、すごくうまいけど、少しもろさもある。そこを自分が突いていけば良い勝負になる。若手の選手たちはあまりカット打ちがうまくない。それでもしっかり対策してのぞみたい」(石垣)。平野は李皓晴らパワーのある香港の若手をやや苦手としている。石垣の2点起用の可能性もありそうだ。

石川勝った!日本オランダを破り、準決勝進出
2014/05/03

●準々決勝

    <日本  3−2  オランダ>
○平野   7、8、−9、5      エーラント
 石川   9、−8、−9、7、−10 リー・ジャオ○
○石垣   −8、6、8、9      リー・ジエ
 平野   9、−10、−3、4、−7  リー・ジャオ○
○石川   8、7、−8、−9、6   エーラント

 メダルをかけたラストの対決。石川対エーラント。世界ランクから言っても石川が有利と思われているだけに、石川にも重圧がかかる。
 1ゲーム目、4−3、5−5、5−6、7−6、8−6、9−7、緊迫した流れだ。11−8で石川がゲーム先取。2ゲーム目4−4、5−5、エーラントもしぶとい。6−6、なかなかリードを奪えない石川。7−7、9−7、11−7、石川ゲーム連取。メダルに王手をかけた。

 3ゲーム目、2−4、4−5、4−7、6−7、7−7と追いついた。ここでオランダ、タイムアウト。8−7と逆転。しかし、8−9、8−10、8−11で落とした。
 4ゲーム目、0−4、出足で離される。3−5、4−6、5−7、6−8、7−8、8−8と追いついた。8−9、9−9、9−10、3球目ドライブをエーラントがカウンターブロック9−11。

 運命の最終ゲームへ突入。0−3となったところで日本タイムアウト。試合時間も4時間を超えた。ラリー戦を取り1−3。1−4、2−4、3−4、3−5でチェンジエンド。ピンチを迎えた日本。サービスエースで4−5、5−5と追いついた。6−5で逆転、相手のエッジボールが入り6−6。7−6、8−6。9−6、10−6、マッチポイント石川!

 11−6、石川勝った!日本メダル獲得、準決勝進出、4時間9分の死闘だった。

リー・ジャオ、平野を下し、2−2のラストへ
2014/05/03

●準々決勝

  <日本  2ー2  オランダ>

○平野   7、8、ー9、5      エーラント
 石川   9、ー8、ー9、7、ー10 リー・ジャオ○
○石垣   ー8、6、8、9      リー・ジエ
 平野   9、−10、ー3、4、ー7  リー・ジャオ○
 石川    vs.   エーラント

 メダルを王手をかけた日本。4番は世界ランク22位の平野対13位のリー・ジャオ。
 1ゲーム目、2−3、5−3、6−3、相手のサービスエースから6本連取され6−9。9−9と追いついた。3球目が決まり10−9と逆転、またまた3球目が決まり11−9と平野1ゲーム目を先取。
 2ゲーム目、2−5、5−6、6−7、8−8、9−8、9−9、9−10先にゲームポイントを取られた。10−10ジュース、10−11。最後はリー・ジャオのサイドを切るロングサービスが決まり、10−12で平野落とす。
 3ゲーム目、0−6とリードを奪われる。3−11で連取される。4ゲーム目、一転して6−1で出足リード。フォアへの揺さぶりも効いている、8−1。9ー2,相手は足を気にしている。疲労困憊か41歳のリー・ジャオ。11−4で平野が取り返す。
 最終ゲーム、3−1、平野の動きは落ちていない。3−3。リー・ジャオ、力を振り絞り、動く3−4。平野3球目を決め4−4。5−5、リー・ジャオ、フォアのカウンターブロックで5−6。6−6、6−8、7−9、7−10とマッチポイントを奪われる。7−11でリー・ジャオが勝ち、2−2。試合開始からすでに3時間を超えている。
 ラストの石川に日本は勝利を託した。

石垣、大殊勲! リー・ジエに勝ち、日本2−1
2014/05/03

●準々決勝

  <日本  2ー1  オランダ>

○平野   7、8、ー9、5      エーラント
 石川   9、ー8、ー9、7、ー10 リー・ジャオ○
○石垣   ー8、6、8、9      リー・ジエ
 平野    vs.   リー・ジャオ
 石川    vs.   エーラント

 3番はカット対カット。1ゲーム目、石垣の攻撃が決まらず3−7、ここで促進ルールに入る。4−8、6−9、8−9、8−10、8−11で落とした。
 2ゲーム目、4−1、6−2、7−3、8−3、10−5、10−6、11−6で石垣取り返す。3ゲーム目、3−1、5−1、石垣ペースだ。6−2、スマッシュが決まり7−2、9−4、10−4でゲームポイント。10−7と詰められ、日本タイムアウト。10−8、11−8で連取。
 4ゲーム目、0−3苦しい出足。1−4、4−5と詰める。5−6、6−6追いついた。6−7、7−7、相手のサービス、3球目攻撃でで7−8、8−8と一進一退。8−9でオランダのタイムアウト。サービスエースで9−9、チャンスだ。相手のスマッシュミスで10−9マッチポイント!最後はスマッシュを決め、11−9。
 石垣、対カットを不安視されていたが、見事な好手を見せて、貴重な勝ち星をあげた。日本はメダル獲得へ王手をかけた。

石川、リー・ジャオに敗れ、1−1
2014/05/03

●準々決勝

  <日本  1ー1  オランダ>

○平野   7、8、ー9、5      エーラント
 石川   9、ー8、ー9、7、ー10 リー・ジャオ○
 石垣    vs.   リー・ジエ
 平野    vs.   リー・ジャオ
 石川    vs.   エーラント

 2番はエース対決。今大会4勝0敗の石川対6勝4敗のリー・ジャオの対戦。1ゲーム目7−5、7−7、9−9、サービスエースで10−9ゲームポイント、3球目攻撃で11−9でゲームを先取。
 2ゲーム目、3−3、6−5、7−7、8−10、3球目を決められ8−11で落とした。
 3ゲーム目、5−3、7−8、8−8、9−9、9−10、9−11で落とし、1−2とゲームをリードされた。
 4ゲーム目、5−1、7−2、8−2、9−3、10−6、3球目攻撃を決めて11−7で取り返し、2−2とした。
 最終ゲーム3ー0リード。4−0、相手のエッジボールで4−1、5−2でチェンジエンド。7−2とリードをあける。7−4、サービスミスで7−5。ここで日本がタイムアウト。長いラリーで7−6、ドライブを決めて8−6、ここでオランダがタイムアウト。8−7、バックハンドが決まり9−7、レシーブミスで9−8、相手の3球目ミスで10−8、マッチポイント。しかし、10−10に追いつかれる。10−11、リー・ジャオのマッチポイント。4球目カウンターブロックで10−12で、エース石川、今大会初めての敗戦。

※写真は石川(左)とリー・ジャオ

日本平野、オランダからまず1勝
2014/05/03

●準々決勝

  <日本  1ー0  オランダ>
 平野   7、8、ー9、5  エーラント
 石川    vs.   リー・ジャオ
 石垣    vs.   リー・ジエ
 平野    vs.   リー・ジャオ
 石川    vs.   エーラント

 トップは世界22位の平野対同100位のエーラント。相当な格下ではあるが油断できない相手だ。今大会、6戦全勝の選手。1ゲーム目7−4リード。11−7で先取した。2ゲーム目、0−3、1−4、5−4、6−5、8−6、サービスエースで10−6。11−8で連取。平野は落ち着いている。
 3ゲーム目、0−4でスタート。2−5、3−6、4−7、8−10、9−10でオランダのタイムアウト。結局9−11で落とした。
 4ゲーム目、3ー1。4−2、エッジボールで5−2、6−3、8−4、9−4、10−4マッチポイント。11−5で平野の快勝。日本、まず1勝。

※写真は平野(左)とエーラント

想定外のオーダー?日本女子、オランダ戦始まる
2014/05/03

  <日本   対  オランダ>
 平野    vs.   エーラント
 石川    vs.   リー・ジャオ
 石垣    vs.   リー・ジエ
 平野    vs.   リー・ジャオ
 石川    vs.   エーラント

 オランダの驚きのオーダー。常に前半で起用していたリー・ジエを3番に置き、完全に石垣を狙い、カット打ちの平野との対戦を回避した。
 日本は前半で平野をリー・ジエにぶつけ、3番手のエーラントに石垣をぶつけるオーダーだったが、完全にオランダに読まれてしまった。
 この準々決勝、もつれる予感が・・・。

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